NExT-e Solutions株式会社

技術開発のご相談

EPISODE.01 DevelopmentBMSの強みと、今後の展望。

EPISODE

Paragraph. 01

“ばらつき”を前提に
バッテリーを制御する仕組み。

NExT-e Solutionsのバッテリー制御技術(BMS)は、“ばらつき”がある電池の取扱いを容易にします。
これにより蓄電システムのメンテナンス性が高まると同時に長期に亘る信頼性の高い蓄電性能を実現します。
直列接続では、先進のアクティブバランス制御技術によって容量の多い電池から少ない電池へ電力を移すことでバッテリーセルやモジュール間の“ばらつき”を相互に補正します。並列接続では、それぞれの電池が使用可能な電圧範囲で接続し外れると解列する仕組みを取入れることで高い利用効率を得ています。

電池は、新品であっても容量ばらつきと残量ばらつきがあり、中古電池ではさらに劣化度と特性ばらつきが積みあがります。
これらの“ばらつき”を許容すれば資源の有効利用と大幅な管理工数の削減につながります。
特に持続可能な開発目標(SDGs)ではリユース率向上が求められており当社技術はとても有効です。

一般の蓄電システムでは一部の電池が寿命を迎え交換する場合に中古と新品電池の混載になり蓄電容量の利用効率が著しく低下します。
更に順次寿命を迎える電池が存在することから信頼性は大きく低下することになります。当社の並列接続技術は利用効率を高めると同時に故障した電池は自動的に解列して残りの電池で蓄電性能を継続、交換する電池は活性挿抜で停電させることなく運転継続を可能にします。

当社技術を実現するキーデバイスは、アクティブセルバランサとアクティブモジュールバランサ、インテリジェントホットプラッグスイッチです。
使用する数により任意の大きさの蓄電システムが実現可能になり、当社はこれをプラットフォーム技術として提案しています。
どちらかと言うとパワエレは地味な分野です。
そうした領域にも勝機はあって、地道な努力の積み重ねで世界に勝負できることを示せたことは、私たちの大きな誇りになっています。

Paragraph. 02

技術の蓄積こそが、
価値創造の源泉。

開発当初の10年以上前は、世間では大容量バッテリーの実現に注目が集まっていた頃です。私たちは、当時からバッテリー容量の“ばらつき”を許容する制御技術を確立するためのアクティブセルバランスについて研究していました。
5年以上をかけてアクティブセルバランスを実用化したのち、700Vを超える電圧に対応するためにアクティブモジュールバランスを実用化し、大型の蓄電を実現しました。
安全電圧である48V系のバッテリーを直列でつなぐ技術を磨いたことで、台湾のメーカーから電動バスのバッテリーシステムを受注。
BMSは単体の技術のみで確立できる分野ではなく、広範な技術が必要とされます。
こうした課題の解決に向けて、エンジニア同士が連携して価値創造に取り組めるのも、NExT-e Solutionsならではの強みです。

Paragraph. 03

技術を磨き、実績を積み上げる。
「最先端」 を駆け続けるために。

NExT-e Solutionsは、一つの技術だけではなく複数の技術を組合せることによって、高い競争力を獲得しています。いずれの技術も多くの特許で守られています。
今後も、コア領域の周辺技術の開発を進めることで、BMS周辺製品の性能向上を目指していきます。
今後の技術開発のトレンドとしましては、大電流化への対応や、データセンターや大陸間の送電などの直流給電へのシフトです。
私たちが得意とする技術領域なので、積極的に挑戦を進めていきます。
蓄電のマーケットは、再生可能エネルギーの普及を受け、今後も大きな成長が見込まれています。日本国内で積み重ねた技術と経験を活かし、これからもパートナー企業さまと共に海外市場への進出を進めていきたいです。

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